名前と宗教

宗教には、

キリスト教であれば「洗礼名」
仏教そのほか「戒名」など、
国民・市民として生活上の名前を持っているほかに、
後から名前が追加される場合があります。

宗教ではその上さらに、
「修道名」などもあり、
逆に、職業によっては
ペンネーム P・N」
「芸名」などもあります。
ネットでは「H・N」。
コールセンターなどでは「テレフォンネーム」。
海外の方の「ミドルネーム」の付け方は、
国によるようです。

これら全てを、本名ではないと否定するのは、
少し狭い不思議なこと。
可能な状況で不自然でなく、怪しまれなければ、
本名を聞く必要があれば、聞けばよいことです。
しかし「偽名」とは、偽りの名前。
あまりお勧めできない表現で、
他の言い方にはできないものか。
ややネガティブな印象が出てしまいます。

もし、
かくれキリシタンが、
地域の中で、堂々と洗礼名・あるいは霊名を
出していたら、どうなっていたか。

実際、
外海の墓地では、表記にバラつきがあります。
家や親族の構成員の状況が違っていたとしても不思議はありません。

当時の人でなければ、その重さは生身に感じられないとはいえ、
それを強制することは誰もできないと思っても、
現代では受け入れられるでしょう。


名前はその人を顕すといいますが、
そうばかりではないことも往々にしてあります。
名前だけに固執するのも、また全く不思議なことです。