日本でお寺と神社へ行く人たち

「日本でお寺と神社へ行く人たち」



 私が来日当初、日本人がお寺と神社に行く人が多いのに驚いた。
日本ではどこに行ってもお寺や神社を見ることができる。
それらは町の中だけではなく山の上や家の中にもある。
日本は先進国といっても、大多数の人は伝統文化に従っているようだ。
この伝統文化に従うということは、私は信者のしるしであると思う。


 あの信者のしるしはまたお寺と神社にいえると思う。
毎週、一部の人はお寺と神社にお祈りをしに行く。
さらにクリスマスとお正月の時祈る人は多くそのことがひとつとても分かる。
そして面白いことは信者たちはお寺や神社に入ったら香をたいたり、お辞儀をしたり、特別な水を少し飲む。


 しかし、それらのことはよいと思ったが、私はむしろ信者たちの自然の信仰の方に心を打たれた。
しかしある信者たちは自分の将来のことや商売繁盛とかお金や仕事のために祈るらしい。
だから神社やお寺に興味を持っているらしい。
一般的に多くの信者たちはお寺とか神社で自分の成功を祈り、お金を沢山使うようだ。


(コメント:日本では仏教や神道の信者でなくても、
正月には健康や幸せを祈るために、寺や神にお参りに行くという習慣があります。
正月に初めて行くお参りのことを初詣と言います。
初詣へ行き、多くの人はそこで“おみくじ”をひきます。おみくじは、一年の、その人の運勢を占います。)


 コンゴの信者は日本と比べると違うと思う。
まず、コンゴにはお寺や神社がない。
宗教はカトリックプロテスタントイスラムだ。さらにクリスチャンが多い。
つまり(国民の)75%だ。
信者たちはカトリックプロテスタントの教会やイスラム教の寺院で祈る。
次に、教会へ行っても少ししかお金を使わない。
しかし、神の国に入れるように、よき人生のために、教会や家で神様に祈る。
それは日本の信者もそうかもしれない。
それにコンゴカトリック信者たちも体を清めるために、特別な水を使う。
その水は「EAU BENITE」または「HOLY WATER」とフランス語と英語で呼んでいる。
 日本には、どこでもお寺や神社があるのに気づいた。
もちろん初めのうちはあまりにいろいろなものを見たので頭が混乱していた。
でも今では少しずつ分かってきて、お寺とか神社へ行くと信者たちに会えるので楽しみだ。
なぜなら、この人たちの信仰は人生の道になっているのだと感じているからだ。
信仰の業としていろいろな方法があり、だからいろいろな人と巡り会うことができると思う。


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「おみくじ」についてのコメントも、日本の方から頂いたということです。
国際的場面でも言われることですが、
もしかしたら日本人は、海外の人よりも、
やはり「お金」が思いの丈を表すための、より身近な手段になっているのだろうかと
ふと考えました。
つい持っている一側面からの視野は、言われてはじめて気づくことばかりなのでしょうか。
しかし、幸せとお金と物価とのバランスは色々のようです・・・・。        

                            代筆 AS