コンゴと宗教
コンゴと宗教
Q 宗教について、キリスト教がどのように人々に浸透しているでしょうか?
A
コンゴの宗教は、カトリックが50%、プロテスタントが20%、回教、
それに地元のキンバング教と伝統信仰がそれぞれ10%です。
社会が不安なためか、宗教の役割は大きく、
民放テレビでは、専用回線があります。
中には、新興宗教もあり、
教祖に寄付すれば、仕事や食べ物がもらえるとだまされ、お金や土地を奪われた人もいます。
食い口を減らすために、
子どもや高齢者を「悪魔付き」として追い出したりしています。
そうして親に捨てられた子どもや、戦争やエイズで親を失った子どもが、
ストリートチルドレンとなっています。
貧しさに絶えられず新興宗教に変わる人もいますが、
ある日本から派遣された修道会などでは、これらの子どもや戦争に無理やり連れてこられた
元少年兵の心のケアをはじめ、
職業支援のための魚の養殖を勧めたりしています。
そのほか、キンシャサには大聖堂があり、地方にも必ず教会が残っています。
また、イタリア・スペイン・ポルトガルなどをはじめとするヨーロッパの修道会や、
フィリピンやマダガスカルなどの修道女会が、
学校・病院・保健所・授産所・孤児院などを経営しており、
コンゴ人の生活と密接なつながりを 作っています。
また、コンゴのカトリック典礼は、のびやかなリズムと音楽がとても特徴的です。
(講談社 寄稿 第1稿より)
参考資料
『国際問題』
『つなぐ』
『世界の動き』
『THE DANCING CHURCH OF THE CONGO』 (CEEBA)
ほか